Western Electric社のケーブルで ステレオミニとUSBケーブルを作成しました。 |
前置き
Western Electricは今な亡きメーカーで基本ビンテージものとなりますが
品質が良く私個人的には信頼しているメーカーであります。
ヴィンテージというと胡散臭い感じも
正直ありますが(結構古いはずなのに状態が良かったり謎である)
今回はブラックエナメル線を使ってケーブルを作成しました。
ケーブル作成
ケーブルの作成でありますがビンテージだからといって
状態が悪いという雰囲気でもなく加工は簡単でありました。
シルク巻きでストリッパー使ってもきれいに皮膜を切り落としにくかったりしますが
毛巻きというだけに質感は良い印象です。皮膜を剥いだあとエナメル線なので
線の表面を削る作業。単線なので金属やすりで軽く削る程度で簡単に終わりました。
ハンダにはNASSAUの1940年代のビンテージものを使用、
ビンテージものでフラックスがないとハンダ付けはしにくいと思われます。
NASSAUはWE指定の半田とのことで選びました。
制作途中の画像は忘れてしまったので申し訳ないですが省略させていただきます。
完成・肝心の音質は?
完成品はこちら(撮影失敗につき2枚目の画像は特に微妙です
ステレオミニは3本撚り、USBは4本撚り、一応外側には透明のシースをかぶせました。
ちなみにUSBケーブルはぐにゃっと曲がったまま立っていますがケーブルの硬さについては
AudioQuestのcv4.2よりも柔らかめ、あまり神経質になることもないと思われます。
肝心の音質は中高域はビンテージの割にはスッキリ、柔らかく優しく出るというよりも
ビンテージにしてはさっぱりな感じがしてそこに面白みを感じました。
解像度も値段やビンテージの括りの中で考えるとなかなか高いと思います。
定位など多少メリハリも効いているのでモニター系としては厳しいですが
そこも面白いポイントであると思っています。
低音は単線らしくパワー感もありますが立体感と優しさが多少感じられ
まったりとした感じがありビンテージらしさがあると思います。ですが強い癖があるわけではなく
ビンテージとしてはライト目、値段も安めで無難な印象ですのでビンテージ系の
ケーブルに興味がある方にはまず導入としては面白い線材かもしれません。
簡単でありますが以上でレビューは終わりです。ひとまず値段の割に安定感のある
ライトなビンテージケーブルとして紹介いたしました。
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