2012-11-13

OATEY 50/50 音質レビュー 【OATEY】#02

はんだ聴き比べ第2回はOATEYのハンダです。
前置き

OATEYはアメリカのオハイオ州クリーブランドに本社置く会社です。
住宅関係の業務を行う会社で配管やセメント、はんだ、フラックスなど売る会社で
あまりオーディオの要素を感じる会社ではありません。
ですが、たまたま入手する機会が巡って来ましたのでレビューをします。
レビュー

まず、作業性についていえばはんだの溶ける温度は高くなく20wのはんだで
無理なく溶かすことは可能です。見た目からビンテージのような印象を持ちましたが(詳細は不明です)
太いお陰か?はんだづけはフラックスを使用すれば特に難易度は高い印象はありません。
フラックスなしだとノリが良くない点、はんだの切り口を見た際にフラックスが含有されているような
痕跡が無いことから外付けでフラックスが必要だと思われます。
はんだはかなり太く会社が住宅関係という事もあり住宅内の電線配線など簡易的な溶接目的で
使用することをメインに作られている可能性も考えられます。オーディオ用にプラグのはんだづけも
可能ですが太いですのでうっかりはんだを乗せ過ぎてしまわないように注意したほうが良いかもしれません。
もし入手されてご使用になる際は基盤や精密作業などには向かない事、
フラックスがないとノリが悪いという事を頭に入れておいたほうが良いと思われます。
素材については鉛と錫が50%の構成となっているようです。

音質について言えば中高域、特に言えば中域を主体とした音でなおかつ
ビンテージらしい鳴り方をするのが特徴です。KR-19RMAとは違い無機質な印象は特になく
優しく中域がなりボーカルがソフトめにきつさを感じずに聞けるところに面白みがあります。
ボーカル以外にも弦楽器にも味があり音の雰囲気が良いです。
ただ、音のレンジは上下とも広くなく、定位・解像度・音の余韻の表現はKR-19RMAに
軍配が上がり音のグレードは下位に位置すると思います。
ですが雰囲気の良さは秀逸でヴィンテージならではの音が好きな方からは
良い評価が出ております。高音にキツさや棘があるケーブルに対して、
もしくはヴィンテージの熟成された優しさや艶感を手軽に求めたい場合など
好みに合わせて使うと面白い選択肢になると思います。
簡単にでしたがOATEY 50/50のレビューはこれにて。