2012-12-22

SLDR-S4P-8 音質レビュー 【DAYTON AUDIO】 #06

ハンダ聴き比べ音質レビュー第6回目は
DAYTON AUDIOの銀4%はんだになります。
前置き

DAYTON AUDIOはアメリカのオハイオ州スプリングボロに拠点を構えるオーディオメーカーです。
スピーカーユニットやコンデンサなどのネットワーク部品を安く良い品質で出すブランドで
OEMなどにも積極的に取り組む姿勢を見せています。
勢いのあるDAYTON AUDIOからSLDR-S4P-8を紹介します。
→メーカーページ
切り売り(1m/¥105)
レビュー

まず、作業性についてですが銀入りであるためか非常に固く少し流しにくいです。
このはんだはAgが4%、Snが96%の鉛フリーであるため硬さがまず気になるところでした。
錫が多いためかやや黄色っぽい見た目をしています。
融点は恐らく普通の鉛入りハンダなどと比べて高めで200度弱はありそうです。
ただし、ノリ・広がりは良いため電子部品・精密作業以外については特に問題はないと
思います。流しにくい点を除けば値段も安く手頃な鉛フリーはんだであると思います。
仕上がりは良好でくすみなくなめらかにギラギラと輝きます。
フラックスでべとべと過度に汚れることもなく流しにくさに慣れれば使いやすいハンダであります。
流しにくさは温度を上げていけば解決すると思います。30・40Wあたりの鉛フリー用で
問題無いと思います。

音質についてはKR-19RMAと比べ解像度は低めで鮮明さがかけていると思います。
高音はやや明るく良いキャラであると思いますが定位にくすみがあり
KR-19RMAの下位互換に近いと思っています。
ただし、中低域に軸はあり柔らかさ・ゆったりした印象がある点はプラスのポイントであると思います。
ピアノや弦楽器・ボーカルなど中音の音には滑らかさがあり聴き疲れはないため
シャープな音の出るケーブルの過度を丸めるのにも多少は役に立ちそうです。
滑らかさは面白いもののベールが2枚かかった印象があり
KR-19RMAと比べ性能がイマイチである事を拭い難いと思いました。