Kester社のKester 245になります。
前置き
Kesterはアメリカのイリノイ州シカゴ郊外のアイタスカに世界本社を構えており
メキシコ、シンガポール、日本、台湾などにも展開している会社です。
グローバルで大きな会社でありますが100年以上の歴史を持つ老舗でもあります。
製造しているハンダの種類は多くあり中には軍へ供給できるような高信頼のはんだもあるため
実力のあるメーカーであると思います。今回、Kesterから3つ目の紹介で
Kester245のレビューをまとめます。
→切り売り(¥150/m)
レビュー
まず、作業性については濡れ性・ノリは良好で流しやすいはんだです。
KR-19RMAよりやや劣る程度ですが初心者にもオススメできる作業性の良さを誇っています。
融点もあまり高くなく330度~350度ぐらいで扱いやすいかと思います。
無洗浄タイプですがフラックの量はやや多く基盤は汚れます。
熱をかけ過ぎるとフラックスが焦げると思いますので熱のかけ過ぎ・高温での処理には注意してください。
基盤・プラグ・楽器・精密機器など幅広い場面で使用ができます。
音質についてはKR-19RMAより多少情報量は少ないですが解像度は十分に高いです。
他のケスター現行品などと比べても高水準で音場は縦に広く楽器の響きが良く美しいです。
ある程度さっぱりした感じもありKR-19RMAよりはクセが少ないものの楽しい音の鳴り方をします。
ただ、定位はKR-19RMAよりもくすみは少ないものの実体感の薄い印象があり
レベル的に多少劣っていると私は考えております。
情報量は中音は19RMAより密度感は少ないですが高音の情報量・上へのレンジの広さ・
表現力には多少強みがあります。全体の出来としては良い物ですので
それなりにオススメの出来るはんだであるとわたくしは思っています。
私個人が推すKesterハンダとして245を紹介させて頂きました。